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株式会社ジネコ

不妊治療における経済的負担の実態アンケート結果を公開

公的助成金の制度内容に不満を感じる不妊治療当事者は81.63% 金銭的理由で不妊治療継続をためらう人も多数に不妊治療における経済的負担の実態アンケート結果を公開

回答者における不妊治療の合計期間は平均38.7ヶ月であり、長期にわたって心身、そして経済的に負担の大きな不妊治療に取り組んでいる人が多い。 不妊治療を受けるための治療費以外の費用が10万円という回答も多く、遠方の医療機関で治療を受けたり、代替医療・サプリメント等で妊孕性(にんようせい)向上効果を期待している不妊治療当事者の姿が浮かび上がる。他方、経済的理由で不妊治療継続をためらう機会が大半の回答者にありつつ、治療を断念したケースは少数に留まっていることから、迷いながらも金銭的、身体的なエネルギーを不妊治療に注いでいると考えられる。 不妊治療の公的助成金には感謝をしつつも不満があるという回答者が75.3%に上り、現状の助成制度ではカバーしきれない条件の人や、助成金受給までのハードルが高いと感じている人、助成金の金額と治療費用が見合っていないなどの理由から不満を感じている人が多いことがわかった。

日本最大級の婦人科ネットワークを持つ、女性の為の健康生活ガイド「ジネコ」( http://www.jineko.net/ )を運営する株式会社ジネコ(本社:東京都港区、代表取締役:岩本健嗣、以下ジネコ)は、2018年6月に自社サイト「ジネコ」会員の不妊治療経験者を対象として、不妊治療における経済的負担についての調査を行いました。

【本調査実施の背景】

不妊治療が高額な自費負担を前提とするものであり、妊娠を望むカップルにとって大きな負担となっていることは少しずつ社会に認知されるようになってきています。

平成16年より国や自治体による不妊治療費の助成も行われるようになりましたが、所得や受給年齢の上限、治療回数制限などがあり、不妊治療に取り組む人の実情に即しているとは言いきれない面があります。(※)

自社サイト「ジネコ」上のユーザー掲示板でも不妊治療の費用負担に関する悩みや経済的な不安についての書き込みが多数見られ、多額の費用負担が治療のストレスを増大させていることの表れとなっています。

この度ジネコでは、不妊治療経験のある自社サイトユーザーを対象に、不妊治療の経済的負担についての調査を行いました。一般的なメディアでは具体的に表されることの少ない経済負担が与える不妊治療への影響を測り、より一層社会の理解を深めることを目的としています。

※厚生労働省 不妊に悩む夫婦への支援について 不妊に悩む方への特定治療支援事業

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000047270.html

【調査概要】

・対象期間:2018年6月26日~7月5日(インターネット調査)

・対 象 者:不妊治療経験者 293名(有効回答数289件)

【調査まとめ】

1)不妊治療の経験と現状については

回答者の46.42%が現在子どもはおらず不妊治療中、他は、不妊治療で妊娠・出産経験あり(39.25%)、不妊治療を行っていたが現在休止中(9.22%)、子どもが1人以上おり、2人目不妊治療中(4.78%)、不妊治療はしたことがない(0.34%)の比率となった。(資料1)

2)なかなか自然妊娠しないと感じてから不妊治療に至るまでの期間は平均19.53ヶ月。

一番多かったのが1年(18.43%)で、最長は15年。(資料2)

3)不妊治療を開始してからの休止期間を除いた合計治療期間は平均38.70ヶ月。

子どもの有無によって治療期間は異なり、細目は以下の通り。

現在子どもはおらず、不妊治療を実施中→平均35.94か月 1~180か月

子どもが1人以上おり、2人目不妊として不妊治療中→平均44.14か月 12~138か月

不妊治療で妊娠・出産した経験がある→平均39.56か月 2.5~204か月

不妊治療を行っていたが、現在は休止中→平均46.25か月 4~120か月

4)不妊治療として受けた経験のある治療方法でもっとも多かったのは

タイミング法(219人)。次いで顕微授精(203人)、人工授精(193人)、体外受精(184人)、その他(13人)の順となった。(資料4、複数回答あり)

5)不妊治療を受けるためにかかる1回あたりの諸経費(交通費、宿泊費等)は

は10万円以上が31.47%と最多である一方、次に多いのが3,000円未満(16.43%)、0円~5,000円の合計比率は33.21%に上り、二極化している。(資料5)

6)不妊治療を受ける際にかける治療以外の代替医療等は

5,000円~30,000円未満で半数以上(54.01%)を占めている。かけていない人はわずか5.57%で、ほとんどの方が何らかの代替医療を行っている。(資料6)

7)治療費に交通費や代替医療の費用も含め、これまでにかかったは

200~300万円が19.93%と最も多く、300~500万(14.95%)、100~150万(14.23%)の順となり、負担の大きい様子が伺える。(資料7)

8)治療費の捻出方法は

夫の収入(232人)と僅差で妻の収入(219人)、次いで各自治体の助成金(155人)、家族の補助(49人)という結果が出たことから、心身ともに女性の負担が大きな不妊治療を受けながら、治療費のためにも夫婦で働き続ける必要があると見られる。(資料8、複数選択可)

9)経済的な影響で不妊治療を続けることを躊躇した人は

199人に上り、経済面が不妊治療を受ける人には大きな負担となっている。一方で経済的理由から不妊治療を断念した人は22人と少なく、不妊治療に大きな期待を寄せ、治療を継続していることが伺える。(資料9、複数選択可)

10)不妊治療の公的助成を受けなかった人の理由として、

所得制限を超えていた(57人)、受けている治療が助成の対象ではない(30人)、利用回数を超えていた(25人)などが主なものとなっている。(資料10)

11)不妊治療の助成金に対しては、

「ありがたいが不満がある」という感想が75.27%と多くを占め、「ありがたいし、満足している」(12.37%)に比べて約6倍となっている。(資料11)

【調査総評】

回答者における不妊治療の合計期間は平均38.70ヶ月であり、長期にわたって心身、そして経済的に負担の大きな不妊治療に取り組んでいる人が多いことを示しています。

不妊治療を受けるための治療費以外の費用が10万円という回答も多く、遠方の医療機関で治療を受けたり、代替医療・サプリメント等で妊孕性(にんようせい)向上効果を期待している不妊治療当事者の姿が浮かび上がります。他方、経済的理由で不妊治療継続をためらう機会が大半の回答者にありつつ、治療を断念したケースは少数に留まっていることから、迷いながらも金銭的、身体的なエネルギーを不妊治療に注いでいると考えられます。

不妊治療の公的助成金には感謝をしつつも不満があるという回答者が75.27%に上り、現状の助成制度ではカバーしきれない条件の人や、助成金受給までのハードルが高いと感じている人、助成金の金額と治療費用が見合っていないなどの理由から不満を感じている人が多いことがわかりました。

ジネコでは、不妊治療当事者の声を積極的、かつ多面的に収集し、公表することで、社会の認知を高めて不妊治療患者の負担軽減につなげていきます。

 

今後ともジネコでは、日本最大級の婦人科ネットワークを持つ、女性の為の健康生活ガイドとして、女性が抱えるさまざまな体の悩みと向き合い、各医療機関と連携して信頼性の高い医療情報を提供します。ユーザー調査、または医療情報の提供をご希望の場合はお問い合わせください。

【アンケートの詳細、調査レポートの閲覧はこちら】

https://www.jineko.net/sp/labo/infertility/2979

または本プレスリリース 担当者までお問い合わせください。

【ジネコ】(http://www.jineko.net/

2000年開始、日本最大級の婦人科ネットワークを持つ、女性の為の健康生活ガイド。

Webサイトの月間利用者数は300万人を超え、雑誌の発行部数は10万部を超える。

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【会社概要】

会社名 :株式会社ジネコ(https://jineko.co.jp/

代表  :代表取締役 岩本健嗣

本社  :東京都港区赤坂 8-11-19 エクレール乃木坂 203 号

設立  :2007年3月6日

資本金 :10,000,000円

事業内容:ポータルサイト企画・運営、関連広告サービス、マーケティング・リサーチ